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教師

市場データ

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現代日本は、少子化が進んでいると言われている。
昔に比べて1学年のクラス数が減少したり、過疎地域では廃校に追い込まれる学校もある。
ところが、少子化が進む一方で、教育産業市場は拡大傾向にあることがわかっている。

矢野経済研究所は、2013年7月~9月にかけて、国内教育産業市場に関する調査を行った。
なお、ここで言う教育産業市場とは次の12分野である。
学習塾・予備校、英会話・語学学校、資格取得学校、資格検定試験、カルチャーセンタ、幼児英才教育、企業向け研修サービス、eラーニング、幼児向け通信教育、学生向け通信教育、社会人向け通信教育、幼児向け英語教材。

調査の結果、2012年度の教育産業全体の市場規模は、2兆4626億円であることがわかった。これは、前年度に比べて1.7%の増加である。
また、学習塾・予備校のみで集計すると、その市場規模は9380億円となった。これは、前年度に比べて1.5%の増加である。
特に、個別指導塾の伸びが、市場拡大を牽引していると言われている。その市場規模は、2009年以降、3年連続で拡大しているのである。
なお、個別指導とは、1人の塾講師が1~3名の生徒を指導する少人数制の教育スタイルである。

タイプ

学習塾や予備校には、指導スタイルや目的によって、様々なタイプがある。
指導スタイルには、大きく分けると、集団指導と個別指導の2種類がある。
目的は、「受験のため」と「学校での学習を補うため」に大きく二分される。
指導スタイルと目的には、関係性がある。そのことは、次のような調査結果から窺える。

社団法人全国学習塾協会は、学習塾に通う小中学生の子供を持つ保護者を対象に、アンケート調査を行った。(調査期間:2010年1月8日~1月14日)
その結果、「受験のために通っている」が65.1%、「学校の補習のために通っている」が51.1%という結果となった。
しかし、その結果は、選んだ指導スタイルによって異なっている。
集団指導の場合は、「受験のため(71.1%)」が、「学校の補習のため(41.0%)」を上回った。
個別指導の場合は、「学校の補習のため(61.1%)」が「受験のため(59.1%)」を上回った。

上記の結果より、受験を目的とする場合は集団指導を、学校の学習を補うことを目的とする場合は個別指導を選ぶ傾向があることがわかった。

理由

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日本学習塾協会は、保護者を対象としたアンケート調査において、指導スタイルを選んだ理由についても調べている。
集団指導あるいは集団指導を選んだ理由について、それぞれ次のような回答がトップ3となった。
【集団指導】
1位:他の生徒の存在が刺激になるから。(47.6%)
2位:子供の性格に合っているから。(29.4%)
3位:費用が安いから。(26.9%)

【個別指導】
1位:自分のペースで学べるから。(56.5%)
2位:きめ細かく対応してくれるから。(53.3%)
3位:子供の性格に合っているから。(44.9%)

以上の結果をまとめると、保護者が指導形態を選択するに当たって、次のような傾向があることがわかる。
●集団指導を選ぶ保護者は、「子供が周りの子供から刺激を受けること」や「費用の安さ」を重視している。
●個別指導を選ぶ保護者は、「子供が自分のペースで学習すること」や「講師からきめ細かく指導してもらえること」を重視している。
●指導形態を選ぶ上で、子供の性格を考慮する保護者も多い。